おーすけ君のブログ

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おひょこさん

それと出会ったのは霧の深い朝だった。

山で育った僕は朝早く学校に行く用意をして散歩に出た。

霧の朝は好きだった。どこを見渡しても白。

こんな朝早くこのあぜ道を歩く人などいない。

ましてや霧の深い中、人に会うはずがなかった。



ずさっ ずさっ



僕は立ち止まって前に目を見開いた。

何かいる。

目を見開いたまましばらくするとこちらに近づく影があった。



ずさっ ずさっ



僕は背筋をぞくぞくと凍らせて立ち尽くした。

見えたのはその一部であったが蓑(みの)だろうか。

藁で編まれたようなものが手を伸ばせば届く距離を何かを拭きずる音と共に横切った。

僕は腕に嫌な汗をかいたのがわかって、そいつが通り過ぎた所で白い霧を後を追って振り返った。



ずさっ



突然引きずる音が途絶え、はっきりした声でこう聞こえた。

「お前を食ってやる」



僕は走り出していた。

霧の中手を前に振り回し、

足を階段でも登るように繰り出していると家のポストがすぐ見えた。

家の鍵をかけ家の中を見渡すと父が食卓で味噌汁を飲みながら新聞を広げている。

冷えた足でバタバタと食卓へ駆け寄り、

父の名を呼ぶと目を丸くして

「どうした?」

と振り向いた。

僕は立ったまま今見たものをそのまま伝えた。

そして何と言われたかを言った時は足が震えた。

父は僕が話し始めると新聞を見ながら「ふんふん」とあいずちを入れていたが、

全て話を聞き終えると、僕を見上げて

「それ、本当か?」

と言った。その目は輝いていた。



父は僕にまぁ座れと言い、僕が席に着いたのを見て話し始めた。

「それはお前のじいちゃんじゃ。お前に会いに来たんじゃろ。」

僕は意味がわからなかった。訝しげな僕に父は続けた。

「じいちゃんはよう言うとった。お前が可愛いて食べてしまいたいとな。

 お前、信じとらんじゃろ。」

父はにやにやした顔で僕を見た。

「うん」と頷くとさらににやにやしてひそひそとこう話した。

「わしもな、実はそれに似たもんを見たことがある。

 わしはそいつに振り向いたときこう言われた。

 噛んでやるとな。」

わっはっはと笑うと、それがわしのじいちゃんの口癖だったんじゃと言った。

「心配せんでいい。そいつは何もしてこんで。」



その日学校から帰ると親戚が集まって仏壇に線香を立てた。

じいちゃんの一回忌だった。
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Author:おーすけ君
名前:おーすけ
性別:男
誕生日:2003年4月22日
血液型:O型
現住所:ニー都市
職業:市長
特技:ショタ声、輪唱(森のくまさん)
これまで見たアニメ:化物語、夏目友人帳、マクロスF、グレンラガン、けいおん!、WORKING!、Angel Beats、デュラララ!、エヴァ、狼と香辛料

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